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神谷紀彦  Norihiko Kamiya 代表取締役社長
仕事へのやりがいは、それぞれでいい。

日本では「いい暮らしがしたい」ということが、多くの人にとって共通の働くモチベーションになっていた時代が、続いてきました。働いて稼いで、いい車に乗って大きな家に住みたい、といったような。でも日本が経済的に豊かになり、生き方も多様化する時代のなかで、仕事へのやりがいをどこに見出すかというのは、とても難しいことだと感じています。

仕事で誰かから感謝されることが、やりがいにつながる人もいれば、子育てなど家族との時間を大切にするために働く人もいる。一方で趣味に打ち込みたい人もいます。

サカエのスタッフも例外ではありません。ですから、会社としては、それぞれ大切にしていることがありながら、みんなが働きやすい、長く働ける、というのが一番だと思っています。

以前は、子供の学校行事などで休む人も少なかったですが、今では割と普通に「休みます」と言うスタッフも増えてきたし、私自身もそうしています。もちろん中には「家庭より仕事を優先しなければ」と思っている人もいます。その気持ちは嬉しいですが、今はそういう時代でもない。もっと、仕事以外の日々の生活も楽しんでほしいと思うのです。ちょっとずつ、意識を変えていけたらと思います。

スタッフの成長に、喜びを感じる。

スタッフのうちの何割かは、新入社員の頃から見ていますが、やはり彼らの成長を目の当たりにした時は、なんとも言えない喜びがあります。

入社当初は会話すらままならなかったのに、ある時からスッと話が通じるようになっていたり、こちらが聞こうと思っていたことを、あらかじめ説明してくれたりすると、「お!ずいぶん成長したな。」なんて思います。

お客さまにお会いした時に、「サカエさんの◯◯くん、がんばってくれてますよ」と言ってもらえたりするのも、嬉しいですよね。

みんなが幸せに働ける組織でありたい。

今、サカエは70人くらいの会社ですが、私は単純に規模を拡大するのがいいことだとは思いません。もし人数が増えるなら、すでに働いている人たちの幸せを守りながら、増えた分の人たちも幸せにできなければならないと思っています。規模が大きくなったことで、みんなが不幸になってしまうようでは、本末転倒です。

サカエにはいろんな人がいます。そして、いろんな人生がある。喜びも辛いことも、さまざまです。私も経営者として、70人分の人生を見させていただき、ほんの少し味あわせていただいている。そんな気持ちです。

もちろん、会社は家族ではないので、やるべきことをやるというのが大前提。でも、ともに働く仲間として関わる以上、スタッフの家族も含めてみんなに幸せでいてほしい、というのが一番の願いです。

自然と面白い人やコトが集まる会社に。

サカエが大切にしているのは、事業内容や仕事の仕方から福利厚生、社内制度など、あらゆる面で「なんでもやってみる」という姿勢。自分たちが何か新しいことを面白がってやっていれば、周りからも「あの会社、変わってるけど楽しそうだな」と思われます。そして、変わったアイデアを持った人が「サカエに相談すれば、やってくれそう!」と企画を持ちかけてくれるような会社でありたいのです。

そして、そういう人たちとまた、新しいことをやる。その積み重ねでどんどん面白い人やコトが集まる組織になっていけたらいいですよね。だから、スタッフそれぞれが、それぞれの価値観で「いいな!」「面白そうだな!」と思うことを行動に移してくれたら、と思います。それが、サカエの原動力になると信じています。